+超3アンプの仲間達   since Sep. 2006

拙作 46+超3アンプ は中々の人気で、沢山の方に興味を持って戴きました。

拙ページを見て製作された方や私の仲間が製作したポジティブ(+)バイアスの直熱管による超3極管接続スタイル(仲間内ではプラス超3 or プラスSTC と呼ばれてます)のアンプを紹介します。

元祖超3極管接続にカソードフォロワーかダイナミックカップルを挿入することでポジティブ(+)バイアスの送信管が超3結になります。
6BM8や16A8等のテレビ球が超3結によって一躍脚光を浴びたように、内部抵抗が高く、高ダンピングファクターが望めなかった直熱送信管達が驚きのパフォーマンスを発揮します。

★最新作は新潟のRSさん作811A+STCです。


1番は静岡のKさん作の46+超3アンプです。  (Jul-2006)

知人が作ったロフチンホワイト?アンプの音を聴いてから直結アンプに興味を持たれたのが発端だそうですが、メールを戴いた2週間後には本機が組み上がっていたというバイタリティーのある方です。

構成は初段2SK117(BL)、帰還管及びカソフォロ6SN7、出力管はMAZDA製の46で、中央の整流管はGECU525U4G互換)だそうです。
ちなみに回路定数はカソフォロの負荷抵抗のみ変更しています。

OPTはノグチのファインメットコアFM−6WSを使用、46にはベストマッチングではないかと思います。
PTは同じくノグチのPMC-170

Kさん曰く、MAZDA46からはPX25の様な優雅で気品のある音が出るそうです。
素直でクセのない6SN7が好結果をもたらしたのかも知れませんね(^^;)

 


2番目はY氏製作で拙作オリジナルをちょっとばかりひねった内容の46+超3アンプです。  (Sep-2006)

ローコストのOPT(春日)を使っているわりには拙作と比較しても全く遜色ない音で鳴り、しばし考えさせられる困ったアンプ(^^; 

木製キャビネット前端のカーブが個性的で優雅な雰囲気が○です。

 初段: 2SK1176AU6のカスケード 

 帰還管: 5751 

ドライバー: 6SN7 

整流管: 5Y3GT 

 


3番目はS氏の製作になるミニ送信管の841+超3アンプ  (Oct-2006)

 小振りながらもトリタンフィラメントとナス型のプロポーションが素敵なTyler841

 その音質もまた魅力的で自分も欲しくなってしまうほど...。

カソフォロではなく、ダイナミックカップルによるドライバーで出力は約2W x2。

 初段: 2SK117  

 帰還管 :6AU6(T)  

ドライバー:2C21para  

整流管: GZ34  

 


4番目はN氏の製作808+超3アンプ  (Oct-2006)

 これもかつては宍戸スタイルイントラ反転アンプでした(MJ1986/7)。
(当然ながらイントラは現在使われていません)

 煌々と輝く808と大型トランス群は見た目も音質も流石に迫力充分。

ドライバー段は6L6GCのダイナミックカップルです。

とにかく曖昧さが無く、ハリのある中高域と重厚な中低域に脱帽。
(現時点ではこのアンプが+超3のチャンピオンです)

出力も最大14Wオーバーとパワフル、しかし発熱も相当なのもんです(^^; 


   初段: 5847(WE404A) 

 帰還管: 12SN7 

ドライバー: 6L6GC 

 

初段にWE404Aを起用したので、見た目に拙作と大差ないアンプ回路ですが、ダイナミックカップルと初段の電位差を吸収するために100V嵩上げ電源になっているところが大きな違いです。

ダイナミックカップルドライバー(6L6GC)の電流が28mAもあるためにツェナーによるドライバー段の嵩上げがかなり困難な為で、それならばと初段の分の電圧を持ち上げたグッドアイデアな構成になっています。

電源トランス(#10478)は当然の事ながらイントラ反転からの転用ですのでTANGOのMS-330をベースにヒーター巻線電圧とバイアス用巻線電圧を変更した特注品です。元々B巻線は倍電圧整流なのですが、バイアス用巻線も倍電圧にして約100Vを得ています。

初段404AのSg電源は拙作に倣い電源変動抑制をしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


5番目はS氏の製作838+超3アンプ。 (Dec-2006)

遂に出た!ハンドレッド・ワッター838(GE)。

211845と同じサイズだけに貫禄充分。

 その音質は期待を裏切らないものだ。

今度はなんとも贅沢なSTC4033Xのカソフォロによるドライバー。

出力は控えめな9W x2。
 

 初段: 2SK117/2SC3675カスケード  

 帰還管 :6AY11  

ドライバー:4033X  

  

 

 

 


6番目は横浜のMSさん製作による808+超3モノラルアンプ x 2。 (Dec-2008)


この頁4番目の『N氏製作808+STC』を参考に製作して戴きました。

この方は本機を製作する前に既に46+STCを製作されており、

その経験から808+STCに挑戦されたそうです。

N氏の作例では特注のPT(電源トランス)でしたが、

本機では型番こそ伺っていませんがノグチ製PTを採用とのこと。


初段: WE404A 

 帰還管:Sovtek 6SN7 

ドライバー:Shugang 6L6GC 

 

 

 


久しぶりの紹介になりますが、7番目は新潟のRSさん製作による811A+超3アンプ。 (May-2013)


拙作の『811A+STC』をほぼ踏襲して製作して戴きました。

この方は本機を製作する直前に別の811Aシングルを製作されており、比較の為に811A+STCに トライされたそうです。
(もちろん軍配は本機(^^;)

811Aは中国製(Shuguang)がCETRON製より良かったそうですが、これは使用SPにも左右されそうです。

フィラメントの点火は拙作に倣ってSW電源ですが、改造せずに調整値Maxの5.7Vで使用中とのこと。


初段: 6AK5 

 帰還管: 6EM7(1) 

ドライバー: 6EM7(2) 

 

 


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Last update 29-May-2013