EL34 CSPP

 Power Amplifier 

 by N氏 (※Scraped※)

 since May. 2009

 

 

 

 



※ 当初から懸念されたEL-34のH-K間耐圧問題が現実のものとなり本機は既にN氏の手で6JN6CSPPに変更されました。

現象としてはヒーター・カソード間の絶縁が悪化してウォームアップ時に次第にノイズが発生、やがて動作不良に陥りました。
約7年間稼働しましたが、やはりEL-34(6CA7)ではヒーター巻線を全て独立してカソードと同電位とするべきでしょう。

コレは拙作ではありません。 仲間のN氏が2005年にEL34で組んだマッキントッシュタイプのCSPPアンプです。

拙作6L6CSPPPの文中に登場するこのアンプはLUX A3500のシャーシを再塗装して組んであります。
電源トランスはMX−280でOPTは拙作と同じく RX-40-5(改) です。


回路図

初段はV−FETとバイポーラTRによるカスケードにして安定度を確保し、DCサーボは無し。
ドライバー6SN7はブートストラップではない超3結と同様のP−G帰還型です。

シンプルなハイブリッド構成で、初段定電流回路2SC1775Eのバイアス電圧配分により電源変動抑制を兼ねています。

 


■ 電源

EL34及び6SN7のヒーターはB2の電位に固定してヒーター・バイアスとしています。


基礎体力 (諸特性)

 最大出力  32W
 ゲイン  26.8dB
 高域カットオフ(-3dB)  97KHz
 ダンピングファクター  6.2(8Ω)
 残留ノイズ  0.8mV

オーバーオール負帰還無しの状態でも全く文句のない特性です。

※ 拙作とは測定機材等の環境が違います。特に100KHz以上のF特は参考程度まで。


■ 音質傾向

充分パワフルかつ繊細で申し分無く、拙作の6L6CSPPPと基本回路やOPTが同じなのでまるで区別がつかない音質です。


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Last update 7-Apr-2013